GUMKA工房記

GUMKAミニチュアの備忘録を兼ねた日常記です。

謎の深夜の自転車

 発端は先週の土曜日の晩飯後、横になったら爆睡してしまい、変な時間に目が覚めたことでした。仕方ないので仕事場で作業していたんですが、午前2時過ぎに気分転換と散歩を兼ねて、24時間営業のスーパーマーケットに買い物に行きました。

 

 このスーパーに行くときは車を使っていますが、自宅から歩いて30分弱で到着し、牛乳やコーヒー豆など仕事場で切れていた品物を買い終えた頃、ポツリポツリと雨が降ってきました。

 傘を持っていなかったので、これはマズいと速足で自宅を目指したのですが、次第に雨足は強くなるのでスマホのアプリの雨雲レーダーをみたら、ヤバそうな雨雲が三郷~流山界隈に。ただ、30分~60分くらいで通過予測なので、急遽、途中のJR武蔵野線の高架下で雨宿りをすることにしました。高架に着いた直後、雨は急に土砂降りになり、強行帰宅しなくて良かったです。

 

 深夜の時間帯で大雨なので通行人はおらず、ときおり水商売帰りの女性を乗せたタクシーが通る程度。空車が通ったら呼び止めてタクシー帰宅してもいいかな?などと考え始めた矢先、激しい雨の中、一台の自転車がこちらに向かって来ます。

 

 自転車は灯火していますが乗っている人は傘を差しておらず、結構なスピードです。激しい雨のせいで、はっきりとわかりませんが、どうも全裸に見えます。「こんな時間に変質者かよ?!」と思い、関わりたくないので、高架の壁際に寄り隠れるように立って、目が合わないよう視線を逸らし、通り過ぎるのを待ちました。

 

 が、すぐ傍まで来たら、向こうがうわ~!と叫んで急ブレーキを。バランスを激しく崩してコケそうになっていましたが、なんとか持ち堪えました。近くで見たら60~70代くらいの男性で全裸ではなく、短パンは履いていました。

 

「びっくりした!アンタ、なにやってんの。幽霊かと思ったよ!」

「雨宿りですよ。こっちこそ遠目で全裸に見えたので、変質者かと思いましたよ」

 

 どうやら、私が視線を逸らすため、少し俯いていたのが高架下の暗い照明の効果もあって、恨めしげに首を傾げた幽霊に見えたそうです。

 

「怖かったよ。若い頃みたいに小便の出が良かったら、絶対にチビっていたよ」

 

 話を聞くと新聞の朝刊にチラシを折り込むバイトをしており、作業が終わって帰宅途中に土砂降りの雨が降ってきたので、全速力で自宅を目指していたとのこと。

 上半身が裸なのは、買ったばかりのシャツを濡らすのが嫌だから背中のリュックに入れたためで、本当は短パンも濡らしたくないので脱いでパンイチで自転車を漕ぎたいけど、万一、深夜パトロール中のパトカーに会うと面倒なので履いていると言っていました。

 

 話が面白い人だったので、あと10分から40分ほどで雨が止むので、ここで待ったらどうかと勧めましたが、自分は完全に濡れているから、じっと待っていたら体温を奪われて風邪を引く(この夜の気温は雨のせいか23℃と夏としては涼しめ)。だから、このまま一気に走って家で熱いシャワーを浴びると言って、再び全速力で激しい雨の中に突っ込んでいきました。

 ちなみに本人はリュックと言っていましたが、実際には上がパックリと開いた背負えるトートバックみたいなデイパックで、防水素材ではなく普通の布製のため、ぱっと見で、たっぷり水が染みており、本人の希望とは裏腹に中のシャツは、ずぶ濡れだと思います。

 

 アプリの予測どおり15分ほどで雨足は弱まり、さらに10分後に完全に止みました。私は、そのまま徒歩帰宅できましたが、土砂降りの中、半裸で自転車を全速力で走らせるというのは無茶じゃないかな?と思います。