GUMKA工房記

GUMKAミニチュアの備忘録を兼ねた日常記です。

責任逃れと自己保身が趣味という輩

以前、ロシアの友人から、

アエロフロートの貨物営業の同僚が、商談で日本に行くけど、
彼の息子が両生類マニアで、日本のイモリを買いたいらしい。
悪いけど、付き合ってやってくれないか?」

と頼まれ、熱帯魚店に付き合ってあげたら、どうも

「特殊なリクエストを聞いてくれる日本人ガイド」

という噂が広まったらしく、来日予定の見ず知らずのロシア人から、
問い合わせメールが届くようになった。

大半は「築地市場が見たい」「浅草を歩きたい」程度なので、
はとバスツアーや、外国人旅行者専門の代理店を紹介するが、
おもしろそうで半日程度で片づく話には、付き合ってきた。

去年の4月には
「日本産のChrysanthemum stoneを、
専門店で買いたいので、一緒に来て欲しい」

というリクエストがあった。全然知識がなかったので、
調べたら「菊花石」と呼ばれ、結晶状の模様が、
あたかも菊の花のように見える鑑賞石で、
岐阜県の指定区域産などは特別天然記念物となっていた。

連絡してきたのは、天然石収集家の50代のロシア人男性。
モスクワでも自称「日本産」を売ってはいるが、真贋が怪しいとのこと。
おもしろそうなので、彼と都内の専門店に行ったが、
やはり安くて種類が豊富なのは、中国や韓国からの輸入石で、
当然、国産品は指定区域外の産出石だが、かなり高かった。
しかし、彼はその中の白模様の逸品を気に入った様子で、
じっくりと価格交渉。多少、安くしてもらったとは言え、
結構な金額で御購入。

それから数ヶ月後の8月上旬に、
「来日予定のスウェーデン人旅行者が、
あなたをガイドにと指名しています。つきましては…」
と、某有名旅行代理店から連絡があり、
若い担当者から詳しく話を聞くと、
例の菊花石を買ったロシア人と友達の天然石収集家で、
ぜひ、彼と同じ鉱物専門店巡りがしたいとのこと。

前回と同じコースでよければ、交通費と食事代実費で引き受けます、
と返事したら、翌々日、その上司なる中年男性から電話があった。

どこの会社の所属だ?それともフリーのガイドか?
これまで他社とはどういう契約だったかと、
結構、上から目線の横柄な態度で尋ねるので、

「元旅行会社の社員でもなければ、フリーのガイドでもない」

こっちも、思いっきり不機嫌そうに答えると、
ちょっと口調が丁寧になったものの、

「間違いがあると、我々の責任になりますから」

を、ひたすら連呼しつつ、新規契約先としての登録がとか、
事前研修をとか、考えている巡回ルートを書面で出せとか、
とにかくネチネチ、グダグダうるさい。

面倒なので「本業じゃないし、やりません」
と電話を切ろうとすると、
「待ってください、先方のリクエストですから」と粘る。

かといって全く譲歩はなく、妥協案として、そちらの添乗員を付けて、
私は単なる案内人ではダメなのか?と提案するも、

「案内人の立場でも、間違いがあれば我々の責任になりますから」

大企業には必ず何人かいる、
この手の責任逃れと自己保身が趣味という輩と付き合うと、
ロクなことはないので、最後は、強い口調でお断わり。

そんなにリスクが怖いのなら、照会があった段階で、先方に
「この人物は、当社に登録をしていないので、ガイドとして適任ではありません」
とか言って断れば良いのに。なんで長電話で拘束して、
不愉快な思いをさせるのか全く意味不明であった。

後日、スウェーデン人を紹介した、ロシア人からメールがあり、

「スケジュールが合わなかったから、仕方ないけど、
彼は、とても残念がっていたよ。次回は、他を断っても、
彼に付き合ってあげてよ」

なんだ、結局、嘘を言って誤魔化したのか。

ちなみに、このスウェーデン人、某大手家具販売会社の偉いさんでした。
責任云々が、うるさかったのは、それが理由なのか?