GUMKA工房記

GUMKAミニチュアの備忘録を兼ねた日常記です。

ミニチャンプス1/12 カワサキ500SS マッハIII

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予約をしていた、ミニチャンプス1/12 カワサキ500SSが年末に届きました。
初期製品と比べれば、いささか細部のコストダウンが目に付くものの、
プロポーションのとらえ方や塗装などは、変わらぬ完成度で納得です。

「なるほど、ここの処理はこの程度でも充分、見栄えがするな」
「へえー、こんな所に気を使っているんだ」

など、ちょっとディープに製品観察をしました。
実は、昔、このシリーズを手掛ける原型師に会ったことがあります。

以前から、漠然とバイクの複合素材キットをやれないかなと思っていました。
2004年12月に香港に行ったとき、この話を香港人の旧友にしたところ、彼の友人が、
ミニチャンプスのクラシック・バイク・シリーズの原型師だから、紹介してやると言うのです。

さっそく、彼のお膳立てで、旺角のランガムプレイス・ショッピングモールの
最上階のタイ料理店にて、三人で食事をしました。

バイクや車のミニカー・完成品を手掛けるメーカーの多くが、
現在、3D CAD/CAMでマスターを作っている中、
ミニチャンプスのクラシック・バイク・シリーズは、
彼の手作り原型を元に製品化されています。
ちなみに、同社製品の全てが手作りではなく、例えばMOTO GPシリーズなどは、
他社同様、3D CAD/CAM原型だそうです。
クラシック・バイクの微妙なタンクやシート、サイドカバーのラインは、
PCの画面では再現できないとのこと。

本人曰く、自分は高い工作技術があるわけではなく、道具だって、
街の工具店で売っている物だけで、特殊な物は何も使っていないそうです。

ただ、話をしていて、とにかく形状把握能力が高いことと、
デザインセンスが良いことはわかりました。

原型製作の秘訣は「納期を気にせず、納得いく原型を作ること」だそうです。
しばしば、ミニチャンプスのクラシック・バイク・シリーズの発売が遅れるのは、
どうも、この辺に理由がありそうです。

やや話し下手ながら、気難しそうとか職人特有の頑固さがなく、
全く普通の人でしたが、約3時間の会話からは、様々なヒントをもらい、
私にとって、目から鱗が落ちることばかりで、
プロモデラー数人と合宿したような内容の濃さでした。

そのとき、彼が1/12バイクの複合素材キットについて、強く肩押しをしてくれた御陰で、
今の私があるのですが、当然ながら原型製作については、
彼の足下レベルにすら到達していませんし、製品を一つも出していないので、
彼をゴールとすれば、スタートもしてない状態です。

H2も部品がどんどん、揃ってきて、ようやく製品化の目処が立ってきました。
あれから6年経ちましたが、製品が出たら、ぜひ彼に見てもらいたいです。