GUMKA工房記

GUMKAミニチュアの備忘録を兼ねた日常記です。

香港の日本人、O君

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香港人真珠商との橋渡しをしてくれたO氏とは、
2005年4月の香港出張の際に20数年ぶりに再会しました。

学生時代からアジア好きで、各地を旅行をしているうちに、
香港が気に入って住み着いてしまい、言葉を覚え、
仕事も探し、香港人女性とも結婚。
とうとう、市民権も取得しました。

環境とは恐ろしいもので、会ったとき醸し出す雰囲気が、
もはや日本人ではなく、完全に香港人でした。

奥さんを交えて3人で、屋台料理&B級グルメのハシゴをしますが、
どう見ても香港人の夫婦に連れ廻されている日本人観光客1名という様子。

奥さんは8才年下ながら、実年令よりも全然、若く見え、
激痩せする前の熊田曜子似。

「きれいな嫁さんをもらったな」と感心していたのですが、
一緒に食事をすると、あたかも新橋ガード下の親父のように、
エビやシャコ、鳥に豪快にかぶりつき、バリバリと噛んで、
ぺっぺっと殻や骨だけテーブルや路上に勢いよく吐き出すので、
せっかくの美人が台無し。

現地では当たり前のテーブルマナーなのですが、
彼女の場合、吐き出し方が妙に力が入っておるのです。
オーダーミスした屋台のおばさんに、
殴りかからんばかりにガチで文句を言う様は迫力満点で、
香港女性とは、絶対に結婚できんと思いました。

あるとき、彼らと会う前に香港人イラストレーターの画集を求めて本屋へ。
運良く泊まっているホテルの近所で買えたのですが、
その店は半分以上がコミックという品揃え。

レジカウンター周辺に「ケロロ軍曹」のシルエットが描かれた
謎のモノクロコピーチラシがベタベタと。
画集が包装される間にチラシを眺めていたら、
駐在員と思われたのか、レジの女性が英語で説明してくれて、

店員「発売中の中文版ケロロ軍曹の第10巻(当時)を買って、
   同時に第11巻を予約すると、発売時にケロロ軍曹
   オリジナルフィギュアをプレゼントするのよ」

私 「どんなフィギュアなの?大きさは?」

店員「しらない。第11巻が発売になればわかるわよ。予約する?」

そんな、あやふやな情報で予約する人がいるんかいな?と思いながら退散。
その夜、O夫妻と会ったときに、その話をして、

「プレゼント・フィギュアは日本の版権元から供給されるのか?
それとも中文版を出している香港の出版社が販促のために作るのか?
もしかして、その本屋だけの特典で、なんかのパチもんか?」

と素朴な疑問を呈したところ、夫妻は口を揃えて、

「そういう細かいこと考えちゃダメ。追求しちゃダメ、悩んじゃダメ、
詮索しちゃダメ。コミック買う、ケロロもらえる。それで幸せでしょう」

もう遠くに行っちゃったんだね、O君…

中華版熊田曜子、シャコの殻を、力一杯、テーブルに吐き飛ばしていました。