GUMKA工房記

GUMKAミニチュアの備忘録を兼ねた日常記です。

カツ丼弁当

今から10年以上前の話です。当時、千葉県市川市で経営していた模型店が駅前に移転する前、まだ住宅地の真ん中で営業していた頃の出来事です。

 

その日は、午前中に蔵前の問屋街に仕入れに行き、開店時間までに戻るつもりでしたが、帰りの道が混んでいて、店に着いたときは、もう開店時間を過ぎていました。昼食を食べる暇もなく、途中のコンビニでオニギリやサンドイッチも買えなかったのですが、そのままシャッターを開けました。

 

開店して間もなく、御客さんが来て、バタバタし、一段落ついたら、時刻は午後四時過ぎ。空腹は極致に達したところで、運よく、常連さんが来たので、少しの間、店番をお願いして、弁当を買ってくることにしました。
 
店から徒歩数分の国道14号沿いに、持ち帰り弁当の「ほっかほっか亭」ありました。昼休み頃に行くと、パートのおばさんたちが3~4人働いていますが、さすがに午後四時という中途半端な時間では、学生らしいバイトの若い女性が一人だけ。

 

「いらっしゃいませ」

 

挨拶は元気一杯です。注文を聞かれ、お腹が空いていたので、

 

私 「それじゃ、カツ丼弁当に味噌汁」

 

店員 「え?カツ丼ですか?」

 

私 「うん。昼を食べてないんで、ボリュームのある弁当が良いんで」

 

店員 「……」

 

私 「品切れなの?」

 

店員 「いえいえ、そうじゃなくて。あ~の、私、卵とじが苦手なんですよ。
    一応、作ってみますけど、食べられない物になってもいいですか?」

 

おいおい、ここは食べ物を売る店だろーが。金を払う以上、それは困る。

 

私 「何ならできるの?」

 

店員 「あとは炒めたり、焼いたり、揚げたりなんで大丈夫です」

 

私 「じゃあ…焼き肉弁当はOK?」

 

店員 「あ、焼き肉は得意です! それでいいですか?焼き肉弁当、一丁!」

 

店内には彼女しかいないのですが、元気にオーダー復唱しておりました。数分後に出来上がり、不安でしたが、見た目は普通で味も大丈夫でした。

 

店番をしてもらってた常連さんに、いきさつを話しましたが、卵とじって、といて、ぶっかけるだけなのに、どこが苦手のポイントなんだろう?と二人で悩みました。