GUMKA工房記

GUMKAミニチュアの備忘録を兼ねた日常記です。

Mrハカイダー その後

U氏の家を訪問してから、半年ほど過ぎたある日、突然、一本の電話がありました。

「こんばんは、Uです。いつぞやは、御足労いただき、ありがとうございました。
 え~と、それではいいですか?いいですか?」

いきなり電話口から流れるハカイダーの歌のイントロ。「はい、どうぞ~」の声に促され、「オレの名は~♪、オレの名は~♪…」電話口でハカイダーの歌を歌いました。周囲に誰もいなくて、本当に助かりました。1番が歌い終わると音楽が止み、

「はい、結構です。いやいや、さすがタケベ・スズキさんの御紹介だけあって、ちゃんとハカイダーが身についていますね」

あの~、すいません、ハカイダーは礼儀作法かなんかですか?

「最近、旧車ブームとかで、私のバイクコレクションを見たいがために、付け焼刃ハカイダーの不心得者が増えたんで、ちょっと抜き打ちテストをさせていただきました。大変に失礼をいたしました」

Uさん、Uさん、私、まさに、そのバイクコレクションを見たいがための付け焼刃ハカイダーの不心得者そのものなんですけど。

電話の用件は、その夏に久々にガレージからバイクを出して、エンジン掛けて、簡単な走行会をやるので、その御誘いでした。用件を話す前にテストとは、やはり変な人です。後日、仕事仲間のタヌタヌ岡田さんに、この話をしたところ、

「たぶん、歌えなかったら、走行会の御誘いはなかったんじゃないの?」

と言われ、ようやく本人の意図に気づきました(←間抜けが一人)

結局、Uさんの御母さんが入院したので走行会は中止。その後は会う機会もないまま、南流山に越し、落ち着いた頃、タケベ・スズキに、U氏の近況を尋ねたところ、2008年に全てのバイクを手放してしまい、それ以降、連絡してないとのこと。

「詳しくは教えてくれなかったけど、ハカイダー関連で、よっぽど大きな出物でもあったか、再婚でもしたんじゃないのかな?」


いろんな趣味人を見てきましたが、一つの事に、これほどまでに打ち込む人は、U氏以外、見たことがありません。

(終)