GUMKA工房記

GUMKAミニチュアの備忘録を兼ねた日常記です。

香港のレギオン

新約聖書「マルコによる福音書」5章9節

エスが、「名は何か」とお尋ねになると、それは答えた。

「わが名はレギオン。我々は、大勢であるがゆえに」


13日から今年4回目の香港出張に行きました。

5月下旬に行ったときは、三度目の不動産バブルが真っ盛りで、
中国本土から大量の資金が流れ込んで景気が良い半面、
家賃や物価が高騰し、庶民の暮らしは大変になっていると聞きました。

今回、目立ったのは、中国本土からの旅行者が多く宿泊するホテルの前で蠢く、
邪悪なオーラ出しまくりな不動産営業マンのレギオン共でした。

私の泊まったホテルの前にも沢山いて、東洋人と見るや、
とりあえず続々とパンフレットやチラシを差し出し、
大声(たぶん北京語)でまくし立てます。
もちろん、チラシを手に取ろうものなら、
地獄の底までついて来て営業トークをし続けます。

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写真で建物の外にいる全員がそんな奴らです
香港在住のツツミシタ大塚君によれば、

「1回目、2回目のバブルのとき、土地を買い漁ったのは、
香港に隣接する経済特区や沿岸部の成金とか、
北京や上海の大都市の企業経営者だったけど、
今回は道路や鉄道・発電所のインフラ整備で、
急成長した内陸部の金持ち。
金は貯まったけど、使い途がわからなくて、
2回目のバブル崩壊後、
安値になっていた香港の土地やマンションを買ったんだよ」

「んで、それを転売したら儲かった連中が大勢いて、以来、
香港の不動産は金の卵だとなって、また土地転がし始まり、
歴史的にも稀な三回目の不動産バブルが到来したのさ」

「高級マンションは完成前に物件が完売するんで、
香港各地で地上げがあって、建設ラッシュになった」

「毎週のように不動産買い付けツアーのバスが本土から来て、
不動産屋は1日で数億~数十億の売上があった」

「こんな調子で、不動産屋、建築屋・資材屋が儲かりまくって、
今までは、上手くお金が回っていたワケさ」

「ところが最近は物件が供給過剰で、急に売れなくなった。
だから、どんな手段を使ってでも売り付けようとしている。
日本でもバブル末期に、マンションの営業電話、
嫌になるくらい沢山あったろう?あれの人海戦術版だよ」

「前回のバブル崩壊前夜にも同じような光景があったけど、
こうなったら終わり。本土の投資家も、必死な彼らの姿を見て、
危険だと悟り、手持ち物件を売り急ぐから、ますます値が下がる。
もはや、ババ抜きのジョーカーを最後に誰に掴ませるか?状態」

5月に来たときは、繁華街のそこここにあった高級車の販売店が、
今回は軒並み潰れて、貸店舗やファーストフード店になっていました。

不動産特需と中国本土からの観光客に支えられていた香港経済の活況も
あとどの位、続くのでしょうか?