GUMKA工房記

GUMKAミニチュアの備忘録を兼ねた日常記です。

MC ヴォルナ9 マクロレンズ顛末記

GUMKA製品のパケージ撮影に活躍してくれるのが、
旧ソ連製のマクロレンズ「MC ヴォルナ9 f2,8/50mm」です。
 

イメージ 1

いい塩梅でスッキリと写らない御蔭で、
模型が実車のように見える不思議なレンズで、
以前、このブログでも紹介してきました。

先月末、模型店時代の御客さんで、写真好きの方から連絡がありました。

「あの記事読んでからヴォルナ9を買って、模型の写真を撮ったんだけど、
マッハの完成品(の写真)みたいに実車っぽく写らないんだよ」

てっきり、オークションか中古カメラ店で、
よく写らないレンズを掴まされたのかと思い、
まあ、ソ連時代のレンズは当り外れがあるんで…と言ったら、

「いや、そうじゃなくて、今のマクロレンズのように、ちゃんと写るんだよね…」と。

気になったので、私も、もう一本、ヴォルナ9をロシアから購入しました。


イメージ 2

大概のソ連製レンズやカメラは、製造番号の頭二桁が製造年なので、
以前から使っていた「868795」が1986年製で、今回、入手した「904918」は、
1990年製ということになります。

イメージ 4

製造年は4年しか違わないのに、レンズ表面のコーティングが異なるようです。

ロシア人によれば、ソ連体制崩壊した1991年前後に製造された時計やカメラ、
バイク、自動車、家電製品などは不良品が多いので避けるか、
入手後は点検・オーバーホールした方が良いそうですが、
この1990年製レンズは状態も良く、マウント部の取り付けのマイナスネジも

私見ですが、大変な物が多いのは体制崩壊後の1992~93年頃の製品で、
1990年くらいまでは、まだマトモな気がします。
もちろん、マトモと言っても「ソ連基準で」の話で、
日本のモノサシを持ってきた日にゃ、問題アリが沢山ですけど…


さっそく試し撮りしたのですが、これが、模型が模型として写る普通のマクロレンズ
「ああ、模型を撮ったね」とすぐわかり、実車に見えるなんてことはありません。

イメージ 3

どうも、本来のヴォルナ9の性能は、
現在のマクロレンズと似たような写りをするみたいです。

以前から私が持っていた1986年製ヴォルナ9は、
レンズの鏡胴への組み付け、もしくはレンズガラス自体に
何らかの問題があって、スッキリと写らない不良品だったようです。

ただ、その写らない不良具合が、模型を撮ると、
まるで実車に見えるという良い方向に作用していたのです。

もしも、私が花だの昆虫だのを撮る人であれば、
「スッキリ写らない、こんなレンズはダメだ!」
になったのでしょうが、たまたま模型が被写体なので、
「おお!まるで実車のようだ!す、素晴らしい~」
という、偶然というか奇跡の巡り合わせだったんですね。


私のブログの過去記事を読んで、
ヴォルナ9を買おうと思っておられた皆様、
もう一度、考え直された方が良いと思いますm(_ _ ;)m