GUMKA工房記

GUMKAミニチュアの備忘録を兼ねた日常記です。

自転車屋の亭主


 昨日、奥さんの自転車を借りて、出掛けようとしたら、タイヤの空気が抜けています。パンクかな?と思いましたが、とりあえず、空気を入れたら、シュ~と、すぐにバルブから空気が抜けていくので、虫ゴムの劣化と判明。

 一番近い自転車屋までは距離があるし、暑いのでKH250で行きました。

 その自転車屋は、50代くらいの女性が一人で修理や販売など店の全てをやっています。
我が家も引っ越して間もない頃、自転車を、ここで買ったのですが、納車整備から、パンクしたときの修理まで、テキパキと女将さんがこなしており、旦那さんは外で働いているのかね?もしかしたら、独身なのかな?などと夫婦で話していました。


 バイクが店の前に止まると、すぐに店の引き戸が開いて、自転車屋の女将が「どうしたの?」

「虫ゴムある?」

「そのバイク用じゃなくて、自転車用だよね?」

「もちろん」

などという会話をしていたら、

「イイ音してるね~、おお!カワサキの2ストだな。マッハの後のヤツ」

なんと店の奥から、Tシャツ姿の恰幅のいいオヤジが…あ、この人が旦那さんか。初めて見ました。

「オレ、昔、メグロに乗っててさぁ、メグロ知っている?そうそう、カワサキの前身みたいなもんだな…」

てな具合でバイク話を語り始めました。その横で奥さんが虫ゴムを取り出し、

「100円」

こっちで金銭授受をしてても、旦那さんのバイク話は全く止まらないどころか加速しています。

「これ、まだ部品は出るの?」 

カワサキは、昔、ほんとに部品供給がダメだったな」

「2スト用オイル、どこで買える?」

「プラグは、どの位の頻度で替える?」etc…

いつまでも旦那さんの話は止まらないので、女将、小さく溜息ついて外へ。さて、問題は、どのタイミングで帰るかです。数分後、運良く、

「すいません~、パンクの修理いいですか?」

という御客さんが来てくれ、旦那さんが自転車を中に入れてとか言った後、外にいる奥さんを 

「お~い、御客さんだぞ、パンク修理! お~い!」

大声で呼んでいる隙に「御忙しそうなんで、じゃあ~」と即座に離脱。なんとなく、店のスタイルとか夫婦の形とかが理解できました。現代版髪結いの亭主だったのですね。

まあ、きっと、いい人生なんだろうな、あの旦那。たぶん、女将にとっても。うん。