GUMKA工房記

GUMKAミニチュアの備忘録を兼ねた日常記です。

バイク自慢する爺さん


 大西先生の展覧会を見た後、有楽町駅から少し歩いて、地下鉄千代田線に乗り、たまたま座れたので、途中で買ったバイク雑誌Mr.Bike BGを読んでいました。

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どこの駅から乗ってきたのかは覚えていませんが、隣にガッチリした体型で背の高い60歳くらいの老人が座りました。長めの白髪、口髭、布地を見ただけで高そうなスーツを着ています。私の読んでいる雑誌を見て、突然、話しかけてきました。

「キミ、キミはナニ?バイクに乗るのかね?」

この人の部下でも後輩でもないのに、「キミ」呼ばわりで、えっ?と思いましたが、一応、乗っていますと返事しました。すると、何に乗っているか聞いてきたので、何台か持っていますけど、一番、乗るのはKHです、と返事すると

「けーえっちって、なんだね?どこのバイクだ?」

そうか、昔から乗っていた人じゃないんだと思い、カワサキの古いバイクですと言うと

「あ~、カワサキカワサキか。なるほど、古いのか、そういうわけね」

「あのね、ボクは、ハーレーのローライダーに乗っていてね。キミ、ローライダー、わかるかな?FXDL、似てるけど、スポーツスターじゃないよ(笑)」

「ローライダーは200万越えで1584cc、あっちは100万代前半で、1200ccね。
しかも、ローライダーは2013年で生産中止になったんだけど、ボクはメガデイーラーの●%#で、その最終型を新車で買ってね。いや~店員が、◇X▲とかで、○▲$を&◆□◎してね。それで●■#が…でもハーレーは◆□◎で、ボクの若い頃のライフスタイル#&▽…etc」

やれやれ、この爺さん、バイク自慢したかったわけかスラスラとスペックや能書きが出てくるから、会社の部下とか取引先の人間にも散々、聞かせたんだろうな…

最初は、適当に生返事して、無視しようと思いました。ところが、こっちの反応が悪かったからか、

「キミのケーエッチって、どんなバイクなんだ?その本に載っているか?」

と聞いてきやがったので、ちょっと悪戯心が…

Mr.Bike BGを読んだことのある方なら御存知のとおり、雑誌の真ん中に、相場より、かなり立派な御値段を掲示しているUという、中古バイク店の広告があります。ここなら、どうせ、スゴイ値段を付けているだろうと

「え~っと、ちょっと待ってください、KH、KH… あ、ありましたね、コレです」

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えっ!税込324万?! さすがに、ページを見せた私も驚きましたよ。私が入手した頃より、KHは中古価格が、かなり上がっていますが、相場は70~100万くらいです。いくら、フル・レストア済みとは言え、この値段は…

ただ、爺さんには、相当インパクトあったようで

「そ、そうでしたか… カワサキKHというのは、レクサスLSみたいなものですか(意味不明)」

「アナタは、IT関連のCEOとかエグゼとか、トレーダーとか、そんな仕事ですか?」

おいおい、「キミ」から「アナタ」になって、言葉使いも変わっているよ~♪
わかり易いな~

いや、単なる作り物屋ですと返事すると

「なるほどね。まあ、そうやって、みんな、年寄りを煙に巻きますわな」

そう言うと無言になって、しばらくして、千駄木で降りて行きました。持ち物の値段で人を判断する奴って、自分が悲しくならんのかな?スッキリした反面、ちょっと大人気なかったなと反省もしています。