GUMKA工房記

GUMKAミニチュアの備忘録を兼ねた日常記です。

そば処「おおほり」

 
恒例の秋の旅行は、今年も福島県裏磐梯へ行きました。初日の昼食は新蕎麦の季節なので、手打ちそば処「おおほり」に寄ることに。
 
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昼食を外した午後2時過ぎに到着したのに、駐車場は県内外のナンバーの車で満車。考えることは、誰しも同じようです。せっかく来たのに…と思っていたら運良く1台空きました。ただ順番待ちの人は店の外にまでいて、結局、ありつけるまで30分以上。
 
しかし、それを補って余りある十割蕎麦の香りと菜種油の軽い天麩羅、濃厚な蕎麦湯。
 
 
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こちらは、ニシン蕎麦。会津の特産品のニシンの山椒煮が載ります。
 
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生前、祖父は、まだ東北道もない時代に40代の聞き上手な女性にカルマン・ギアの運転をさせ、自分は助手席に座って、国道4号線を北上し、那須・塩原付近で一泊して、何度か福島まで蕎麦を食べに行ってたようです。
 
初めて食べた福島の蕎麦は、磐梯山の麓の蕎麦屋だったそうで、麺は太くて不揃いで短かめ、量は山盛りで、つゆは濃くて甘目。人懐っこそうな女将は、見慣れぬ赤い車で現れた二人に興味深々で、ず~っと質問されっぱなしだったそうです。
 
女将の話を適当に交わしながら、日頃の癖で、箸ですくった蕎麦を下のほうだけ、蕎麦つゆにつけてすすっていたら、女将が不思議そうに
 
「あらら~、お客さん、ずいぶん、せっかちな人なんだね~。 お蕎麦は、どっぷりとツユに浸して、ゆっくり食べたほうが美味しいよ」
 
試してみたら、太麺に甘いつゆが、ほどよく絡んで旨かったので、なるほど、食べ物には各地方の流儀があるのだな、と感心したとのこと。
 
さすがに今は盛りも普通で、蕎麦が不揃いということはありませんが、蕎麦つゆは甘めで、伝統は引き継がれているようです。もちろん、どっぷりとツユに浸し、ゆっくり食べました。
 
きっと祖父の食べた蕎麦より、かなり洗練はされているのでしょうけど「こういう系統の味だったんだろうな」と思いに深けました。