GUMKA工房記

GUMKAミニチュアの備忘録を兼ねた日常記です。

烏来にて

 
 台湾には多くの原住民が住んでいますが、その中でも2番目に人口が多いのがタイヤル族(泰雅族)で、日本でも有名なビビアン・スーさんのお母さんもタイヤル族の出身です。
 
 彼らが住んでいる烏来(ウーライ)の街は台北郊外の温泉地で、台北からバスに乗るだけで気軽に訪問できる観光地です。昼間は原住民文化と温泉目当ての観光客で溢れていますが、台北行き最終バスが出た後は誰もいなくなります。

 日本の温泉地とは違って宿泊客は、夜の温泉街を湯ざましにそぞろ歩きするとか、地元のスナックで飲む習慣はないらしく、街中から観光客の姿が消え、道端に椅子を置いて車座になって世間話をしている老人たちや、民族衣装の上だけTシャツに着替えて、スマホいじりながら軽食を頬張る営業活動終わりの若者など、それはそれで楽しい地元の人たちの生活を見ることができました。
 
 
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そんな烏来を早朝に歩いていたら、お婆さんに日本語で呼び止められました。
 
「あなたは日本人?じゃ、写真撮りなさい。良い物ある。こっちこっち」
 
手招きされ、お婆さんに付いて行くと街を流れる川の対岸の建物を指差し
 
「あれ、戦前に日本人が建てた発電所。今でも使っていて電気作っている」
 
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「今から80年以上も前、日本人、発電所を建ててくれた。もっと山奥にも発電所あった。日本人、道を作って学校も建てた」
 
御歳89才とのことでしたが、御自身の足でスタスタと歩く元気なお婆さんでした。
 
 初めて訪れた土地なのに、日本人というだけで、声を掛けてくれ、感謝されるというのは先達の偉業のお陰です。
 
「あなた方、どこ住んでますか?東京?」「また、烏来に来てください」
 
いつか、また必ず再訪しますとも。